No.56 想定外では済まない
横浜の列車逆走事故を見て、逆走することは想定外で、ぶつかる前に止まるような仕組みはなかったとのことで、まあ、そういう見解は作り手からすればわかる話ともいえる内容でした。
しかし、自分が乗り合わせていたら、やはり許せないものがあるとは思います。
正常系ではない部分、異常系と呼ばれる部分は、正常以外のすべてとなってしまうため、際限がありません。
なんでこんなことになったのかは知る由もありませんが、例えばハード系の故障があったとして、単純なスイッチ一つとってもONになりっぱなしなのか、OFFになりぱなっしなのか、壊れる形を限定できません。
壊れるものがどんなものか、その壊れ方を限定できないということは無限の組み合わせを何とかしろということになってしまい、対応しきれるものではありません。
だから、仕方ないとは言えませんが、それくらい大変なことと向き合うことなのです。
無理だと諦めたら終わりです。モノづくりが求める品質に際限はありません。
今は届かなくても、近づいていく覚悟とそれを続ける努力が必要です。
目指さねば到達できない高みへ、際限なく歩み続けることこそ、技術の進化なのだと信じています。