No.29 帳尻あわせって結局は・・・
日本には本音と建前があったりして、事態を複雑にしているように思えます。日本的なスジ論はこの建前ということになるのでしょうか。
少し前に員数主義という内容の記事を読みました。
要するに数さえあえばという考え方です。
この考え方の要約が「帳尻あわせ」ということになるでしょうか。
何か規格に適合することを求められたとき、それはやるが、今までどおりの期日で出荷したいとも言う「上」がいれば、したのすることは、まず期日までに出荷してから帳尻を合わせるやり方になってしまう。
この帳尻あわせは危険だと考えています。
例えば遅れの累積がある場合、帳尻あわせを行うのがずっと後になります。しまいには必要がないときは端折るということになります。
規格が求めている理念とか目的とかそんなものはどこかにいってしまう可能性があります。
一つ一つは些細なことかもしれません。
後で帳尻を合わせれば(不正なやり方で物を作っても)いいとなれば、それはもう不正以外の何者でもないのでしょうね。
何とかするすりあわせ開発の悪しき側面がここにあるのかもしれません。
良い物を作りたい気持ちは同じはずなのに・・・。