No.178 統制と多様性
・統制された美
ここ最近、桜の木を見ると、その葉は紅く色づいて、紅葉の季節を感じさせてくれます。
春の桜(ここではソメイヨシノ)は、一斉に咲き誇ることで、統制の美学を思わせる美しさを見せてくれます。本当に鮮烈な記憶を残すいい仕事だと思います。
・個人差を許容する多様性の美学
秋の桜は、紅葉するのですが、モミジのような鮮やかな赤でもなく、統制もとれておらず、花とは対象的に、ばらばらに枯れるまでの時を個々の葉が過ごしていきます。
それでも遠目に見ると、確かに紅葉を感じさせてくれて、その色付きの差もまた味となって一期一会の顔を見せてくれます。あくまで個人を尊重しつつ、それでも一定の枠はきちんと守る感じでしょうか。
・共存できる懐の深さ
桜の木の見せる、画一化と多様性は組織の持つべき柔軟さを教えてくれているようなそんな気さえしています。
状況に応じて、攻めるときは一丸となって攻め、許せる状況では可能な限り個の力の最適化を図る。桜の木を見ながら、ふとそんなことを思ったんでした。
・・・うん、考えすぎですね。